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富有柿~年間作業~

富有柿は岐阜県発祥の完全甘柿で「柿の王様」として知られていますが、
年間を通して、どんな風に栽培されているか知っていますか?

今回は、そんな富有柿の年間作業をまとめてみました。
ただ、あくまでも西垣農園でのやり方なので、
その所、宜しくお願いします(^^)


【10月中旬~12月中旬】
説明するまでもなく、富有柿の収穫期&繁忙期です。
富有柿の収穫・販売はこの2か月に集中しています。
この期間に最高に美味しい岐阜県産の富有柿を西垣農園直売所で販売や
ご注文を受け、全国に発送しています!
一年で一番忙しい2か月で、休みはありません。


【12月下旬~2月】
富有柿の収穫・販売が終わったら、選定作業です。
詳しく書くと長くなるので、簡単に説明しますが、選定と言うのは、伸びた枝を切り、整える作業です。
これにより、管理がしやすい、美味しい実をつける、害虫を防ぐ。といった効果があります。

Before(上) After(下)


【2月~3月中旬】
選定が終わると、次は柿の皮削り(粗皮削り)です。
高圧洗浄機を使い、幹の中に入った害虫を駆除します。
これをしないと害虫に枝の内部から食われ、枝が折れてしまったりします。
なのでこのように皮を削って被害拡大を防ぎます。


【4月下旬~5月】
4月になると枝から発芽が始まり、4月下旬くらいになると柿の蕾が大きくなってきます。
ある程度、蕾が大きくなったら、摘蕾作業をスタートさせます。
摘蕾と言うのは、果実の生育を良くするために、余分な蕾を間引いて摘み取ることです。
良い柿を作る為に、ここでどの蕾を残すのかが重要になってきます。


【6月】
この時期は摘果作業を行います。
摘果と言うのは簡単に言うと、摘蕾の見直し作業です。
なぜ摘果と言うのかというと、蕾から実へ成長するからです。
この2周目でより完璧な状態へ持っていきます。


【7月~8月】
夏場は2回目の摘果作業と、水管理、支柱管理をします。
2回目の摘果では、大きくなった実で、奇形・傷など、収穫する際に商品にならないものを落としていきます。
また夏場は、雨が降らない時期が続き、水不足になりやすいので、状況を見て冠水し、水管理をします。
支柱管理は実が大きくなり枝にかかる負荷が増え強風などで折れやすくなるので支柱を立てて枝が折れないよう補強します。
台風対策にもなります。


【9月】
見直し作業で、ここでは日焼けや鳥害による実を落としていきます。
また鳥害・害獣対策もしっかりやります。
※分かりやすい写真が無かった為、9月の柿の様子を載せておきます。


【10月】
10月上旬は、作業的にはあまりありません。
柿が色づくのを待ちつつ、販売・発送に向けて直売所の準備を行います。


【その他】
年間を通して、計画的に圃場の草を刈り、SS(スピードスプレイヤー)で消毒散布をします。
肥料散布もしっかりします。


以上が、富有柿栽培における西垣農園の年間作業になります。
もちろん、大雑把に書きましたので細かい所は結構省略してありますので、ご理解の程、宜しくお願いします。

なんとなく、「こんな風に栽培してるのか~」と思って頂ければ幸いです。

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